竹田城(兵庫県朝来市)

兵庫県朝来市にある竹田城跡(たけだじょうせき)を訪れました。
雲海に浮かぶ姿から「天空の城」として知られる、日本を代表する山城の一つです。
竹田城跡というと、どうしても雲海の写真が有名。
しかし実際に城跡へ登ってみると、個人的に一番感動したのは山頂一帯に残る石垣でした。
北千畳から本丸、南千畳まで。
標高353.7mの山頂に、これだけの規模の石垣が残っている。
よくこんな場所に、これだけの城を造ったな。
現地を歩けば歩くほど、その凄さが分かってきます。
今回は山城の郷に車を停め、バスで中腹まで移動。そこから徒歩で竹田城跡へ登城しました。
実際に歩いたルートとともに、アクセス・駐車場・料金、そして竹田城跡の見どころを紹介します。
【今回の記事の概要】
・兵庫県朝来市の竹田城跡を実際に散策
・山城の郷の駐車場からバスを利用して登城
・バスを降りても城跡入口までは徒歩約20分
・北千畳から南千畳まで壮大な石垣を歩く
・「天空の城」と呼ばれる竹田城跡の歴史と雲海について紹介
竹田城跡までのアクセス|車なら山城の郷へ

竹田城跡は山頂にあるため、普通の平城のように「駐車場からすぐ本丸」というわけにはいきません。
まず押さえておきたいのが、一般車で竹田城跡の入口まで直接行くことはできないということ。
2026年現在、竹田城跡の観覧料は高校生以上500円、中学生以下無料です。
観覧時間は季節によって変わります。
私が訪れた時期を含む2026年6月1日~12月6日は5:00~17:00。
雲海シーズンには早朝から入城できるようになっています。
時期によって入城時間や交通規制が変わるため、訪問前には竹田城跡公式サイトの最新情報を確認しておくのがおすすめです。
竹田城跡の駐車場|山城の郷を利用

今回、私は山城の郷を利用しました。
車で訪れる場合、最寄りのインターチェンジは北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道の和田山IC。
和田山ICから各駐車場までは約10分です。
山城の郷には約100台分の駐車場があり、一般車で竹田城跡方面へ向かう場合はここが最終地点となります。
ここから城跡へ向かう方法は徒歩のほか、運行期間中であれば天空バスやタクシーを利用できます。
私はバスを利用して中腹まで移動しました。
歩いて竹田城まで向かうとだいたい50分程度かかります(私は帰り道は山城の郷まで歩いて帰りました)
バスを降りても終わりではない|ここから徒歩

バスを降りた。
よし、竹田城到着!
……ではありません。
ここから歩きます。
公式案内では、中腹の「竹田城跡」バス停から城跡入口までは約900m・徒歩約20分。
私の場合は15分ほどで歩けましたが、坂道なので時間には余裕を持っておいた方がいいです。
バスやタクシーを利用しても、この区間は自分の足で歩かなければなりません。
受付に到着|日本100名城スタンプも

坂道を登っていくと、ようやく竹田城跡の料金収受棟が見えてきます。
到着。
ここで観覧料を支払い、いよいよ城内へ。
竹田城跡は日本100名城にも選ばれており、スタンプも設置されています。
100名城巡りをしている人は忘れずに。
竹田城跡を散策|大手口から攻城開始

それでは攻城開始。
竹田城跡には建物こそ残っていませんが、石垣や曲輪の形がよく残っています。
大手口にも防御のための枡形虎口が設けられており、城へ侵入する敵が簡単に進めない構造になっています。
今は観光客なので普通に入れます。
戦国時代なら、ここから先へ行きたくないですね。
そして竹田城跡へ入ると、写真で見る「天空の城」とはまた違う姿が見えてきます。
とにかく石垣が凄い。
北千畳|竹田城跡から絶景を眺める

まずは北千畳へ。
視界が一気に開け、周囲の山々を見渡すことができます。
竹田城跡の魅力は、石垣だけではありません。
標高353.7mの山城から眺める景色も素晴らしい。
雲海の写真ばかり見ていたので、晴れた日の景色がこれほど気持ちいいとは思っていませんでした。
遠くまで連なる山。
その間を通る道路や鉄道。
そして山麓に広がる竹田の町。
山城にいることを実感できる景色です。
竹田城跡から城下を眺める

城跡から下を見ると、山麓に竹田の町が広がっています。
麓との比高差は約250m。
高い。
現代なら「絶景だな」で済みます。
でも、これを戦国時代の城として考えてみる。
物資を運ぶ。
石を運ぶ。
人が登る。
そして城を造る。
いや、よく造ったな。
山城へ行くたびに思いますが、現代人の感覚で考えると築城工事の大変さが想像できません。
横に長く続く石垣|これが竹田城跡の本当の魅力

歩いていて特に印象的だったのが、この石垣。
長い。
山の上に石垣が延々と続いています。
竹田城跡の石垣には、自然石を加工しすぎずに積み上げる「野面積み」という技法が使われています。
近江国、現在の滋賀県を拠点とした石工集団「穴太衆(あのうしゅう)」によって築かれたともいわれています。
写真で竹田城を見ると、どうしても「雲海の上に浮かぶ城」という景色へ目が行きます。
でも実際に城内へ入ってみると、印象が変わりました。
竹田城跡は石垣を見る城だ。個人的にはそう思います(歴史オタクなので)
築城は応仁の乱を起こした名家の山名宗全です。当初は典型的な中世山城でした。そこから秀吉の弟羽柴秀長がはいるなどして、石垣が強化されていったと推察できます。
石垣の技術は戦国時代を通してみても、急速に成長を実感できる遺構です。
今回改築に携わった穴太衆は、他にも有名なお城をたくさん築いています。
例えば高知城とか!(そこまで出張しているのか笑)

南千畳|竹田城跡を象徴する壮大な石垣

本丸周辺を抜け、南千畳へ。
ここから眺める石垣も素晴らしい。
自然の山と人工的な石垣が一体になっています。
しかも現在残っている石垣は、赤松広秀が城主だった時代に整備されたものと考えられています。
つまり400年以上前。
建物がなくなっても、石垣は残った。
400年以上、ずっとここにある。
そう考えると、石垣を見る目も変わってきます。
竹田城跡が国の史跡として守られている意味も、実際に歩くとよく分かります。
ここまでの山城は見たことがありませんでした。
それなりにお城を見てきた私がここまで衝撃を受けているのです。流石日本有数の山城でした(敗北)
最後は大堀切を見て攻城終了

南千畳まで歩き、最後に確認したのが大堀切。
堀切とは、山の尾根を人工的に切断することで、敵が尾根伝いに侵入するのを防ぐ山城特有の防御施設です。
石垣だけではなく、こうした地形を利用した防御を見るのも山城巡りの面白いところ。
ただし史跡保護のため、見学ルートから外れて遺構へ近づくのはNG。
今回は見学可能な場所から確認して終了しました。
竹田城、攻城完了。
まとめ|竹田城跡は雲海だけじゃない

今回は兵庫県朝来市の竹田城跡を訪れました。
帰りは徒歩で下りました。総合的な所要時間は3時間ほどを見積もっておくと
ただ一つ悲しかったのが、資料館が休館していたこと。歴史の詳細まで学ぶことができなかったので残念です。
「天空の城」としてあまりにも有名な場所。
私自身も竹田城と聞けば、まず雲海に浮かぶ城跡の写真を思い浮かべていました。
でも、実際に登ってみて印象に残ったのは別のものでした。
北千畳から本丸、そして南千畳へ。
標高353.7mの山頂に、壮大な石垣が続いている。
下を見れば竹田の町は遥か下。
「どうやってこんな山の上に城を造ったんだ」
歩いている間、何度もそう思いました。
もちろん、雲海に浮かぶ竹田城跡もいつか見てみたい。
でも今回実際に城内を歩いて分かりました。
竹田城跡の魅力は、雲海だけではありません。
400年以上残る石垣。
山頂から見渡す城下町。
大手口の虎口や大堀切。
一つひとつを自分の足で歩いて初めて、「天空の城」が本来は巨大な防御施設だったことが分かります。
写真で見る天空の城もいい。
でも城好きなら、一度は石垣の内側を歩いてほしい。
そう思える城でした。
今回はここまで。ありがとうございました。
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